課題を冷静に自覚 横浜・藤平が過去の“超高校級”と違う点

公開日: 更新日:

「ストレートが甘く入った。調子が悪いなりに抑えないといけない」

 こう言って唇を噛んだのは、高校日本代表の藤平尚真横浜)。

 26日に行われた立大との練習試合に先発。今春リーグ2位に貢献した主力を外した立大相手に、3回5失点。初回には3番田中健(3年)に高めに浮いた直球を本塁打されるなど、最速152キロのドラ1候補としては、物足りない結果となったが、あくまで調整過程。185センチ、83キロと体格にも恵まれた右腕について、楽天の立花球団社長が「ドラフト1位で競合しても指名する価値がある」と手放しで評価するなど、複数球団が1位指名を検討している。

 その藤平は高校入学時に「プロ入り」という目標を掲げていた。本人の意識も当然高い。甲子園大会中、今後の課題について質問すると、キッパリとこう言った。

「プロ入りすることができれば、先発完投できる投手になりたい。一番自信があるのはストレートですが、それと同じくらい自信のある変化球を2つは身に付けたい。2つとは何か? 自分の中ではスライダーとフォークです。でも今は、打者に対して全力で投げて空振りが取れるかどうか、あいまいな部分もある。そこを磨いていかないと、僕が目指すプロ野球ではなかなか活躍できないと思います」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動