すでに満身創痍…日馬富士が2日連続で“金星配給”の謎解き
3日目にして早くも2敗目を喫した横綱日馬富士(32)。2日目の御嶽海に続いてこの日は松鳳山と、2日連続で金星を配給した。
支度部屋では「うーん……」「ハァ……」とタメ息を連発。「まだ12日間残ってますから」と記者に励まされ、「そうですね」と笑顔を見せる始末だった。
松鳳山の素早い相撲に攻め立てられ、不用意な小手投げで自滅。中継の解説を務めた師匠の伊勢ケ浜親方は「すぐ投げにいってしまう」と苦言を呈していたが、それも無理はない。幕内の平均体重が161.5キロという時代にあって、日馬富士は幕内で3番目に軽い137キロだ。
「軽量力士が毎度、がっぷり四つの相撲を取っていたら、すぐに故障してしまいますよ。あの体格で、12年から絶対に負け越せない横綱を張っているわけで、すでに満身創痍。両ヒジ、両足首、両ヒザに故障を抱えています。もっとも幕内優勝8回は、過去の横綱と比べてもひけを取らない。むしろ、ここまでよく頑張ったといえる」(ある親方)
引退は刻一刻と近づいている。