理事選の一票失う…貴乃花理事が“仲間”からも三くだり半
今年3月の理事長選のクーデター失敗以降、何かと評判の悪い貴乃花理事(44=元横綱)。ここにきて、さらに“仲間”から見放された。
それが春日山親方(40=元幕内浜錦)だ。春日山親方は年寄名跡証書をめぐって、先代親方の岩永氏(50=元幕内春日富士)と裁判で係争を繰り広げていた。現在は和解協議が行われているが、遅々として進んでいない。そんな春日山親方を応援していたのが、貴乃花理事とそのブレーンである相撲協会元顧問だ。
「岩永氏は雷理事として活動していた11年、当時は北の湖理事長の右腕だった元顧問に煙たがられ、退職に至った。それだけに今も恨み骨髄。そんな岩永氏と裁判で争っていたのが春日山親方です。貴乃花一派としては春日山親方を救い、今後の理事選の得票数を増やそうともくろんでいた」(ある親方)
応援といっても特に何かできるわけではない。結局、春日山親方は証書の引き渡しの対価として、岩永氏へ1億7160万円を支払うことを裁判所に命じられた。春日山部屋は閉鎖され、親方、力士ともに同じ伊勢ケ浜一門の追手風部屋預かりとなった。