1試合2発で巨人粉砕 阪神北條の覚醒はヤクルトのおかげ?
金本チルドレンがようやく目覚めた。
阪神の北條(22)が9日の巨人戦で1試合2本塁打を放つ活躍。巨人に競り勝ち、「これからも打ちまくって勝利に貢献します」とお立ち台で笑顔を見せた。
今季は鳥谷から遊撃の定位置を奪ったものの、前日まで打率.120。不振だった愛弟子の活躍に金本監督は、「普段からよくバットを振っている。スイングの速さ、力がついてきた証拠です」と目を細めた。
成長はライバル球団の選手も認めるところだ。北條は1月にヤクルトの川端、山田らが行う愛媛・松山の自主トレに2年連続で参加。打撃練習後に、ティー打撃をしてフォームを修正することなどを教わった。山田は「体つきが大きくなり、打撃が力強くなった」と評価。北條も、「去年はお客さんだったと思うけど、今年はメンバーの一員になれたと感じた」と手応えを掴んでいた。
川端は「オール狭山ボーイズ」の後輩である北條について、こう言っていた。
「去年よりも成長を感じましたし、今年、全然やれるんじゃないかと思います。本当によく練習をしていたし、ウチの若い選手たちも見習わないといけないくらいですよ」
短期間の自主トレだけで急成長するとは限らないが、実績のある川端、山田とのトレーニングがプラスになっていることは間違いない。先日、ヤクルト戦の乱闘で激高していた金本監督、むしろヤクルトにお礼を言わないといけない。