相手投手は“歩かせOK”勝負…DeNA筒香を悩ます四球禍の壁
「甘い球は確実に仕留められる。勝負を避けるときは避けると、徹底しないといけない」
ライバル球団の首脳陣は開幕前、DeNAの筒香嘉智(25)についてこう言っていた。実際、筒香は開幕から相手チームに徹底してマークされている。
例えばヤクルトとの開幕3戦目(2日)、同点の七回2死二塁という場面では敬遠。筒香はこの試合、5打席とも得点圏に走者を置いて打席に立って3四球。開幕3連戦で計4四球だった。
ヤクルト正捕手の中村は開幕前、「昨季は筒香にやられた(打率.338、10本塁打、21打点)。ゲームに勝つことが重要だから勝負を避けるところは避けることも大事になる」と話していた。その言葉通り、「歩かせOK」というスタンスなのだ。
■四球の多さは強打者の宿命
筒香の四球数は成長を遂げるごとに増加している(14年=47、15年=68、16年=87)。今季は100四球に届くのは必至とみられている。
四球の多さは強打者の宿命でもある。筒香本人が4日の巨人戦前、「(四球は)我慢するしかない。失投が少なくなってくる。1球でとらえられるようにしたい」と話したように、重要なのは数多くの四球を選び、限られたチャンスを確実にものにすることだろう。