8強進出の奥原希望 “絶対女王”への課題は環境への適応力
「応援してくれたファンの期待に応えられてよかった」――。
バドミントン世界女王の奥原希望(22)が満足そうに振り返った。
21日のジャパン・オープン(東京)女子シングルス2回戦。優勝した8月の世界選手権決勝で熱戦を演じたプサルラ・シンドゥ(22=インド)に21―18、21―8のストレート勝ち。ライバルを48分で退けて準々決勝進出である。
これで今季の奥原はプサルラ相手に2勝2敗。先週の韓国オープンは決勝で1―2で敗れている。奥原によれば、韓国の会場は空調の関係からコート周辺に風が舞っており、スマッシュの力加減に戸惑い苦戦。特に「ネットプレーに泣かされた」(奥原)という。
奥原は以前から、会場によって異なる広さや天井までの高さなどで距離感が掴めず、プレーの安定性を欠くことが珍しくなかった。自身が目標とする「絶対王者」になるには、環境への適応力も鍵になりそうだ。