打者12人に8Kも…大谷2度目の実戦登板で見えた課題と進歩
前回登板と比べてボールが暴れる頻度は確かに減った。しかし、課題が完全に解消されたわけではない。初回1死二塁でフォークを暴投して三進を許すと、4番チョイへの2球目112キロカーブは大きくスッポ抜け、捕手のリベラが後逸。素早いボールの処理で走者の本塁生還を許さず、チョイも空振り三振に仕留めて失点にはいたらなかったが、得点圏に走者を置いた場面で自ら傷口を広げた。追い込んでから安打を許すケースもあり、大谷は「丁寧にいかないといけない」と反省点を挙げた。
メジャーに適応するための工夫も見られた。イニング間はキャッチボールができないため、左翼ファウルゾーン横にあるブルペンで壁当てをして、次のイニングに備えた。本拠地テンピのブルペンにはネットがあるため、今後はネットスローを取り入れていくつもりだという。三回の投球前、壁当てで緩いカーブを練習したことが奏功したのか、最後の打者はカーブで見逃し三振に打ち取った。
「アリゾナに来て、初回登板から確実に一歩ずつ前進していると思う。順序良く、いいリズムで来れているかなと思う」とは試合後の大谷だ。
●ソーシア監督の話「期待通りだった。ボールは強めで、スピンも良かった。力強く投げることができていた」