打者12人に8Kも…大谷2度目の実戦登板で見えた課題と進歩

公開日: 更新日:

 前回登板と比べてボールが暴れる頻度は確かに減った。しかし、課題が完全に解消されたわけではない。初回1死二塁でフォークを暴投して三進を許すと、4番チョイへの2球目112キロカーブは大きくスッポ抜け、捕手のリベラが後逸。素早いボールの処理で走者の本塁生還を許さず、チョイも空振り三振に仕留めて失点にはいたらなかったが、得点圏に走者を置いた場面で自ら傷口を広げた。追い込んでから安打を許すケースもあり、大谷は「丁寧にいかないといけない」と反省点を挙げた。

 メジャーに適応するための工夫も見られた。イニング間はキャッチボールができないため、左翼ファウルゾーン横にあるブルペンで壁当てをして、次のイニングに備えた。本拠地テンピのブルペンにはネットがあるため、今後はネットスローを取り入れていくつもりだという。三回の投球前、壁当てで緩いカーブを練習したことが奏功したのか、最後の打者はカーブで見逃し三振に打ち取った。

「アリゾナに来て、初回登板から確実に一歩ずつ前進していると思う。順序良く、いいリズムで来れているかなと思う」とは試合後の大谷だ。

●ソーシア監督の話「期待通りだった。ボールは強めで、スピンも良かった。力強く投げることができていた」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…