延岡学園・三浦監督に聞く “元プロ”の指導と契約&ノルマ
「ないない、なかったです。とにかく打撃を良くしてほしいというのが最初の条件だったので、そっちを先に。練習時間をほぼ打撃に使いました。選手も『こんなに打ったことはない』と言っています。冬の間は1キロ以上ある重めの木のバットを素手で振らせました。バットの重みを感じて振ることを覚えてきたなと。甲子園で一流校と戦うためにレベルアップしてきました。甲子園という目標があってモチベーションが高かったので、きつい練習でも自発的にやるようになっています」
――プロのような契約ですか? 収入面は?プロ時代より上がりました? 下がりました?
「理事長先生が条件を言ってくれました。学校の職員にしてもらって寮に住んでいますから、生活はできます、という感じで。プロの時も1年契約でやってきました。年齢的に最後のチャンスかなというのもありました」
――2013年に始まった学生野球資格回復制度で指導者資格を取得した。
「第1期生で取りました。その時は母校(秋田中央高)を教えてみたいなと思って。40年以上も甲子園に出ていない。当時の部長が後輩だったので頼まれたんです。(コーチを)2年間やって勉強になりました」