右ひざ痛から復活 大阪桐蔭ドラ1候補の特大弾に他校ため息

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 大阪桐蔭が19日、甲子園練習を行った。あいにくの雨模様の中、打撃練習で周囲の度肝を抜いたのは、今秋のドラフト1位候補・藤原恭大外野手(3年)だ。中越えへ特大の本塁打をたたき込み、「甲子園でマックスに持っていけるようにしたい」と意気込んだ。

 昨春のセンバツでも2本塁打を放って優勝に貢献。昨夏のU18W杯に2年生でメンバー入りしたのは、報徳学園の小園と2人だけだった。しかし、昨年10月、スライディングの際に右膝を負傷。痛みを我慢しながら近畿大会と明治神宮大会を戦い、昨秋の公式戦の打率・438、2本塁打、5盗塁と活躍。底知れぬ能力を証明している。

 大阪桐蔭は根尾、中川、山田、小泉らで強力打線を形成。「二刀流」の根尾、背番号1の柿木は共に148キロ右腕。身長190センチの大型左腕・横川も含め、3人のプロ注目投手を擁する巨大戦力ながら、西谷監督が「間に合ってもらわないと困る」と、誰よりも頼りにしているのが藤原なのだ。

 18日の練習試合では今年初めてフル出場。西谷監督は藤原について「調整が遅れているのは事実。しっかり準備させたい」と慎重だが、キーマンが何とか間に合ったことで史上3校目の春連覇へ、死角はなくなったのではないか。

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