延岡学園・三浦監督に聞く “元プロ”の指導と契約&ノルマ
27日に登場する延岡学園(宮崎)を率いる三浦正行監督(66)は秋田市出身。秋田市立高(現・秋田中央高)から電電北海道を経て75年に大洋(現・DeNA)に入団。捕手としてプレーした6年を含め、コーチ(バッテリー、トレーニング)、スコアラー、球団職員として約35年間、プロ野球の世界に身を置いた。昨年9月から指揮を執る三浦監督に就任の経緯、契約内容、「元プロ」としての指導などを聞いた。
――昨年9月に就任してすぐに、甲子園出場を決めた。
「就任する前に何試合か見たら、実力のある子が多いのに、自分たちの力を出し切れていなかった。オドオドしてやっているような感じがしたので、思い切ってノビノビやらせようと思ったんです。上から押さえつけてやらせるのは好きじゃない。選手の自主性に任せようと。私の感覚として、そこそこやれるんじゃないかという選手が何人かいましたから」
――なぜ、縁もゆかりもない延岡学園の監督に?
「もともと延岡市の隣の日向市に、4年くらい続けてプロ野球の自主トレを手伝いに来ていたんです。その時、延岡学園の先生と知り合って、その接点から理事長先生が打撃を教えてくれる人を探しているみたい、となった。最初は打撃の臨時コーチとして1カ月間の予定だった。それが何の拍子か、監督になっていました。(昨年の)8月の中ごろにコーチの打診があって、『いいですよ』と。8月29日に来て試合を見ていると、『監督をやってくれないか』となりました」