これから試練…16歳・紀平梨花を待つ体重管理と身体の変化
「身体が変化し、うまく力が乗らず体が硬くなると、パワーでカバーしようと筋トレで体をつくり上げることが多い。真央さんも苦戦していた時期は筋トレをしていたと思いますが、背筋を鍛えることで腰を無理に反り、結果、腰痛に悩まされた。ロシア選手はほとんど筋トレをせず、スケートに必要な筋肉しかつけない。陸上で筋トレをやれば氷上とは違った筋肉がつく。体の使い方ではなく、筋肉そのもので欠点をカバーしようとする日本のトレーナーが多いので、周囲の大人がどう育てていくかに紀平選手の今後がかかっています」(前出の平山氏)
紀平は幼稚園の頃から柔軟体操や逆立ち歩きを楽しんだ。今では自身で筋肉の調子を把握して調整するという。4年後の北京へ向け、「ケガがあってもダメだし、どう仕上げていくか。(技術的に)先へ行っておかないと」と話した紀平。真央の「再来」が「二の舞い」にならなければいいのだが。