GPF、全日本欠場でも…羽生結弦の世界選手権代表は安泰 ?
日本と国際スケート連盟は先月29日、男子フィギュアスケートの羽生結弦(23=ANA)が足首負傷を理由に、グランプリ(GP)ファイナル(12月6日開幕=カナダ・バンクーバー)を欠場すると発表した。
ロシア杯のショートプログラム(SP)で世界最高得点を記録した後、フリー(FS)の公式練習中に転倒。痛みをこらえてフリーを滑り、2位以下に大差をつけて優勝したものの、今も完治には程遠い状態のようだ。
21日に開幕する全日本選手権(大阪)は、来年3月の世界選手権(埼玉)の選考を兼ねている。全日本も欠場なら自国開催の世界選手権で看板選手を欠くことになるが、それは杞憂というものだ。
羽生は5連覇がかかっていた2016年(大阪)の全日本も開幕1週間前にインフルエンザを発症し、欠場している。昨年大会(東京)もNHK杯の公式練習で転倒し、右足首を痛めて出なかった。それでも「特例」により翌年の世界選手権の代表(昨季は足首治療のため欠場)になっている。「全日本への参加が必須」だった平昌五輪代表にも選ばれ、連覇した。
五輪チャンピオンと今季GP連勝の羽生がいないGPファイナルや全日本は寂しい大会となるが、輝かしい実績から来年の世界選手権代表は「約束」されているも同然。羽生はじっくりリハビリに専念できるというものだ。