自伝出版を連想させた稀勢の「人生に一片の悔いなし」発言
飲み屋でオヤジ3人がスポーツ紙を広げながら稀勢の里の引退会見についてワイワイやったら?
「会見はびっくりした」
「そんなにびっくりしなかったぞ。肝心のところは黙って泣いとった」
「いや、親方のほうがデブでびっくりした」
「引退しても食う量が同じなんだろ」
「横綱としての期待にこたえられなかった悔いは残るが、わが土俵人生に一片の悔いなし、って、どっちなんだ」
「半端な解体現場みたいだな」
「なんだそりゃ?」
「クイが残ったり残らなかったり」
「……おまえ、めんどくさい」
「すまん」と黙る。
「あれは、自分で考えた言葉とはど~しても思えない。わが相撲人生に一片の悔いなし、なんて言葉がスラスラッと出てくる頭とは到底思えん」
「北斗の拳のラオウのセリフをパクったって話だ。化粧まわしも一時期は北斗の拳だったもんな」