著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

食えもしねえのに食い意地の張った巨人・原“監督大将”の話

公開日: 更新日:

 巨人の原監督は、メジャー帰りの岩隈に「大将」と呼ばれているんだそうな。WBCで優勝した時に皆でそう呼んだらしい。

「大将を胴上げしたい!」

 う~む、監督で大将だぞ。どう転んでも頭使って仕事してるやつには見えねえな。

 日課牧歌(カタカナ変換しなきゃ出てこねえぞ。もとい!)ニッカボッカはいて地下足袋ねじり鉢巻きでアルミの弁当箱をハンカチに包んで持ってくるが、「なんだ、おい固結びでほどけねえよ!」とかテメエで縛ったくせにわざわざ若えのに開けさせて、「どうだ、愛妻弁当だ!」なんつってみるが、実はテメエで飯炊いて、ゆんべコンビニで買った卵焼きとウインナーとか入れてる現場監督にして大将。なんかストイックさのかけらも感じないと、あんた思いマセンカ?

 どうもこの監督大将、昔から食い意地だけは張ってて、いくら食っても満腹にならねえらしい。

 現場終わって若えもん引き連れて焼き肉食べ放題で並カルビ並モツ並ロース並ハラミ並ホルモン、並ばかりてんこ盛りを注文しちゃ、サンチュなんて葉っぱで巻いたりしねえ。どっぷりタレつけてカルビ大盛りのどんぶり飯で食い散らかして口から飯粒飛ばしまくって若いもんに説教垂れて、みんなもう食えませんと白旗揚げても、一人だけプリンアラモードまでさじでせせり食って「お~っしゃあ! 帰るかぁぁ!」。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出