開幕9試合で圧巻23本 パ本塁打王争いがV争いより熱くなる
のっけからド派手な打ち合いが始まった。
優勝候補筆頭であるソフトバンクが宿敵西武を3タテし、幕を開けたパ・リーグ。まだ開幕したばかりとはいえ、何とはなしに優勝争いの行方は見えた感がある。
だからといって、プロ野球の面白さはペナントの順位だけにあらず。今季のパはむしろ、ホームラン王争いこそ盛り上がるのではないか。
というのも、パの開幕カード9試合で上がった“花火”は、計23本。セは同6本なのだから、圧巻である。
中でもチームの3連勝の立役者となったのがソフトバンクの柳田(30)だ。開幕2戦目の30日には、西武先発の今井から逆転となる満塁弾。31日も、決勝打となる逆転2ランを放つなど、日本人選手随一と呼ばれるパワーを見せつけた。
日本ハムの中田(29)も負けてはいない。開幕戦では同点の延長十回、2番西川、3番近藤と自身の前を打つ打者が2人続けて敬遠されると、発奮。お立ち台で「ナメてるのかと思った」と話したように、怒りのサヨナラ満塁弾をかっ飛ばした。その翌日も同点2ランと、もっか2本塁打だ。