大坂なおみ“絶不調の深層”自信喪失を招いた周囲の経験不足

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 大坂は全豪を勝った直後の2月にサーシャ・バイン・コーチを解任。それから不調に陥ったことから、後任のジャーメイン・ジェンキンス・コーチの手腕を疑問視する声もあるが、実際はどうなのか。

 大坂はオールラウンダーを目指すと言っているが、それはサーシャがいたときから取り組んでいたこと。最大の問題はサーシャ解任のタイミングだろう。大坂がサーシャは嫌と言ったのは想像に難くないが、シーズンに入ってからコーチを代えるマイナス面は周囲も承知していたはず。つまり大坂の“暴走”を周囲の大人たちは止められなかったことになる。現地で取材するスポーツライターの武田薫氏がこう言った。

「コーチを決めるのはマネジャーではなく、あくまでも本人です。ただ、選手の低年齢化が進んでいるだけに、周囲の大人たちがどれだけプロの世界に通じているのかが問われる。いまは男女ともに若い選手が出てきており、両親がコーチというケースが多いのは、そういう理由からです。大坂の両親が素人なら、周囲にアドバイスできる人はいないのか。大坂には日本テニス協会の強化本部がついて、これまでアメリカ協会の介入を阻んできた。そうやって日本協会の選手だと誇示してきた。しかし、オリンピック至上主義を掲げる協会にはプロ経験者が不在で、この世界に通じているとは言い難い。ここで大坂を立て直せなければ、テニス協会はいいとこ取りのそしりを免れません」

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