大坂なおみ“絶不調の深層”自信喪失を招いた周囲の経験不足
「分からない。答えを見つけられていない」
1日に開幕したウィンブルドン選手権女子シングルス。自身初の同大会1回戦負けを喫した大坂なおみ(21=世界ランク2位)は試合後、自信回復の方法は見つかったかと聞かれてこう答えた。
前哨戦でも敗れたプティンツェワ(カザフスタン=同39位)に、6―7、2―6で完敗。ミスショットは相手の5倍以上にあたる38本と、完全な自滅だった。4大大会では一昨年の全仏以来、2度目の初戦敗退となった。
昨年の全米に続いて今年の全豪も制覇。世界ランク1位に躍り出たものの、その後、精彩を欠いて6月24日にはついに2位に陥落した。
試合後の会見中、大坂が「出てもいい? わたし、泣きそうだから」と退席したのは、「ここ何カ月かの間に、あっという間に世界的なスターになってしまった。その立場に慣れるのは難しかったのか?」という質問の直後。「オーケー」と言った会見の付添人の女性の表情はビックリというか、しょうがないわねぇとアキレている感じだった。