錦織圭やはり問われる「チーム体制」万年8強止まりの元凶
「いまのテニスで大切なことは、いかに早く、しっかりとしたチーム体制をつくれるかだ」
テニスの4大大会をすべて制し、4大大会だけで20勝しているフェデラー(37・スイス=世界ランク3位)がこんなことを言っている。
ナダル(33・スペイン=同2位)の3年連続12回目の優勝で幕を閉じたテニスの全仏オープン。
そのナダルに準々決勝でストレート負けの8強止まり、4大大会どころか格下のマスターズ1000すら勝っていない錦織圭(29=同7位)はどうか。今回の全仏がそうだったように、強豪と対戦する以前にスタミナを使い果たすパターンから抜け出せないのは「チーム体制」に問題があるからではないか。
テニス界のトッププレーヤーたちは、ひんぱんにコーチを代える。ジョコビッチ(32・セルビア=同1位)はバイダ、ベッカー、アガシ、ステパネクらをコーチに雇ったし、フェデラーにしてもイゲラス、ランドグレン、カーター、エドバーグ、アナコーン、ルティらをコーチにした。
女子テニスの大坂なおみ(21=同1位)にしても、昨年の全米に続いて今年の全豪と4大大会を連覇した直後にサーシャを解任、新たにジェンキンスをコーチに据えた。