元大学教授が導入した解析システムでチームは劇的に変化

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■投球動作の見直しとケガの予防

 レイズは彼の指揮のもと、メジャーで最初にKinatrax(キナトラックス)といわれる投手の動作解析システムを導入した。これは複数のハイスピードカメラ(超スローモーションで投球動作を撮影できる)を組み合わせることで、投球のバイオメカニカルなデータを集めることができるシステム。それによって得られるデータ(例えば投手の投げる腕の骨や関節の動きや速さなど)は投球動作の見直しやケガの防止に役立つという。

 元数学者をデータ部門に迎えたツインズは打撃だけでなく、投手陣の成績も大幅に改善している。

 今季、83試合終了時点でのチーム防御率3・91はメジャー5位。打たれた本塁打の数も98本と4番目に少なく、与えた四球は231個と3番目に少ない。

 カークが来る前、つまり17年シーズンのチーム防御率はメジャー19位の4・59。被本塁打224本は6番目に多く、与四球483個は5番目に少ない。いずれも今季より悪かったから、このアナリストの手腕によるところは大きい。

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