メジャー新監督候補にベンチコーチがもてはやされる裏側
メジャーリーグではオリオールズ、ブルージェイズ、ツインズ、エンゼルス、レンジャーズ、レッズの6球団が監督を解雇し、新監督の選考作業を始めている。
今回の監督人事の特徴は、実績のあるベテラン監督が解雇され、その後任候補に監督経験のない現職のベンチコーチたちの名が挙がっていることだ。
1番人気はアストロズのジョー・エスパダとカブスのブランドン・ハイド両ベンチコーチで、4球団の監督候補になっている。このほかジャイアンツのヘンスリー・ミューレン(元ヤクルト、ロッテ)とホワイトソックスのジョー・マクユーイング両ベンチコーチも2球団の監督候補に名が挙がっている。1球団のみの監督候補になっているベンチコーチも6人いるので、監督候補になっているベンチコーチは10人にのぼる。
監督経験者より未経験者が優先されているのは、監督経験のないアレックス・コーラ、アーロン・ブーンがそれぞれレッドソックスとヤンキースの監督に就任し、今季、新思考で名門球団を蘇らせ3ケタの勝ち星を挙げたことが大きい。