実力発揮できず…大橋悠依は“ビビリ癖”が五輪メダルへの鍵
日本のお家芸の一つである競泳が物足りない結果に終わった。
28日に幕を閉じた水泳の世界選手権(韓国・光州)。競泳陣は男子のエースである瀬戸大也(25)が個人メドレー2種目(200、400メートル)で金メダルを獲得し、来年の東京五輪代表に内定。男子の自由形200メートルでは松元克央(22)が日本勢で初めて自由形の表彰台(銀)に上がる収穫もあったが、女子は金メダルを獲得できなかった。
闘病中のため戦列を離れている池江璃花子(19)に代わる女子のエース格である大橋悠依(23)は、個人メドレー2種目に出場したが、前回17年のブダペスト大会で銀メダルを獲得した200メートルでは平泳ぎで泳法違反によりまさかの失格。400メートルは銅メダルを獲得したものの、瀬戸とは対照的に五輪の出場権を獲得することはできなかった。
大橋は「目指していた結果とは違うが、来年に向けて意味があるものになる」と五輪に向けた手応えを口にしたとはいえ、課題は山積みだ。
大橋の個人メドレー自己ベスト(200メートル2分7秒91、400メートル4分30秒82)は世界でもトップクラスだが、メンタルの弱さから実力を発揮し切れないケースが少なくない。