遊牧民出身の霧馬山 強みはアントニオ猪木ばりの二重関節
基本は左四つだが、稽古場でも突っ張りを出すこともあるオールラウンダー。現在は138キロとやや軽量だが、親方衆の間では「無理に太らせるのではなく、まだ自然と大きくなれる余地がある」ともっぱら。将来は大関、そして横綱になれる器だという。
「ただ、性格は穏やかで、闘志を前面に出すことがない。同じ遊牧民出身の逸ノ城も割とのんびりした性格でしょう。大自然の中で生まれ育つと、あまりガツガツしないのかもしれない」
とは陸奥部屋のタニマチ筋。マイペースで出世を目指す。
▽きりばやま・てつお
●本名はビャンブチュルン・ハグワスレン
●1996年4月、モンゴル・ドルノド県出身
●184センチ、138キロ
●最高位は現在
●入門時、師匠から「関取になるまで絶対に帰国させない」と言われ、十両に昇進した昨年まで故郷の土を踏まなかった