足をグリグリ踏んで笑った関根潤三さん…ギャオス内藤悼む
入団2年目、88年のユマキャンプ。夜間練習が終わり、宿舎のプールでくつろいでいたら、近くのソファに座っていた関根さんが「シンクロ(ナイズドスイミング=現アーティスティックスイミング)やってみろ」と声をかけてきました。当時は小谷実可子さんたちの活躍でシンクロが注目されていて、それをやってみせろというのです。
「わかりました!」とザブンとプールに飛び込み、見よう見まねで水面から足や顔を出す僕を見て、大笑いしていました。
数年前に球場でお会いしたのが最後でした。いつものように優しい表情で、冗談を言ってくれました。今年はヤクルト時代の監督だった野村克也さんや、マスターズリーグなどでお世話になった高木守道さんも亡くなられて、本当に寂しいです。関根さん、僕を育ててくれて、本当にありがとうございました。(談)