ソフトB千賀の米球界挑戦に暗雲 メジャーが憂う右肘のキズ
「スガノ(菅野=巨人)と並ぶ日本屈指の好投手であることは間違いないですが……」
米国在住のメジャー関係者が顔を曇らせながら、こう言った。
28日、ロッテ戦に先発したソフトバンクの千賀滉大(27)のことだ。
この日は、8回を投げて4安打無失点の好投で、今季10勝目(6敗)をマーク。防御率2・31はリーグ2位につけている。
千賀はかねてメジャー志向が強く、球団に対して2017年オフからポスティングによるメジャー移籍を直訴し続けている。最速161キロの速球と、落差の大きいフォークを武器に、多くのメジャー球団が視察した17年WBCで好投。メジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏が「27歳と若く、最大で6年総額100億円規模の好条件を得る可能性がある」とみるなど評価が高く、早ければ今オフにもメジャー挑戦するとの見方もあった。
■フォークの落差が半減
ただ、今季の千賀は2月下旬に右前腕の張りを訴えて開幕一軍メンバーから漏れた。7月7日に今季初先発を果たすも、8月までは防御率4点前後をウロウロ。本来の調子には程遠かった。前出の関係者が続ける。