日韓戦代表デビュー 柏・MF江坂は持ち前の雑草魂で高みに
ヴィッセル神戸の下部組織に進み、柴崎岳(レガネス)や宇佐美貴史(G大阪)らと2009年U-17W杯に参戦してトップ昇格を果たした小川とは対照的に、江坂は中体連から神戸弘陵高校へ。流通経済大には奨学金を借りて進学。必死にプロになるという夢を手繰り寄せようとした。
■「慶治朗には絶対に負けたくない」
「高校の時はヴィッセルにボコボコにされてホントに悔しい思いをした。『慶治朗には絶対に負けたくない』って気持ちが強くなりました。大学時代は3年の総理大臣杯と4年とインカレで得点王になって、活躍することで見返したつもりでした」
だが、J1からのオファーは皆無。プロになる道も閉ざされかけた。唯一、誘ってくれたのがJ2・群馬。彼自身の中では忸怩たる思いがあったが「1年で上のカテゴリーに上がるんだ」と決意したという。
その言葉通り、15年J2で43試合出場13得点と傑出した働きを見せ、翌16年には当時J1の大宮へ。
そこで大きな出会いがあった。