日韓戦代表デビュー 柏・MF江坂は持ち前の雑草魂で高みに
「アキ(家長昭博=川崎)さんから大きな刺激をもらいました。技術もセンスも圧倒的。凄い選手で尊敬してます」という偉大な先輩の背中を見ながら江坂はグングン成長し、18年には柏へ。背番号10を背負ってコンスタントに活躍してきた。
コロナ禍の20年はMVP&得点王のオルンガ(アル・ドゥハイル)とのコンビで9得点。ルヴァン杯決勝では森重真人(FC東京)に封じられ、タイトルを逃す悔しい経験をしたものの、徹底マークを受けるエースとして位置付けられた。
そして今回の日本代表入りだ。決定機を逃す場面もあったが、ついに親友でライバルだった小川を抜いた。それどころか、日本代表に定着できなかった家長さえも超えそうな風格を日韓戦の45分間で感じさせた。
「プロになるのもギリギリだったし、苦労してなったので努力してきて良かったなと思います。でも高みに到達したとも思ってないし、まだまだ成長したい。次は個人として得点に絡んでいきたい」と野心を口にする。
主戦場のトップ下は、南野拓実(サウサンプトン)や鎌田大地(フランクフルト)ら欧州組がひしめく激戦区だが、持ち前の雑草魂でグイグイ突き進んでいくだろう。
爽やかな見た目とは異なる泥臭さを持った28歳のアタッカーを注視していきたい。