韓国戦で先制弾の川崎・山根は代表右SBの主軸になれるか?
山根視来(DF/川崎・27歳)
新型コロナウイルス禍に加え、日韓関係への懸念から賛否両論が起こる中、3月25日に韓国代表戦(横浜)が行われた。
日本を勝利へ導くきっかけになったのが、前半17分の山根視来(みき)の先制弾だった。
「ああいうところで点を取る気持ち良さのためにサッカーをやっている。喜びが爆発しちゃいました」と思いを吐露した27歳は遅咲きの雑草だ。
本格的にDFを始めたのも湘南時代。「先を予測してボールを奪える選手にならないと未来はない」と言う恩師である曺貴裁(チョウ・キジェ)監督(現京都監督)の言葉を刻み付けてここまで来た。
絶対的存在の酒井宏樹(マルセイユ)に加え、室屋成(ハノーファー)も招集できず、右サイドバック(SB)の人材難に陥った今回招集の日本代表。昨年の欧州遠征4試合に参戦した菅原由勢(AZ)はU-24(24歳以下)代表で活動することになり、新戦力台頭は急務の課題だった。
そこで森保一監督が抜擢したのが、昨季のJでベストイレブン(31試合・4得点・6アシスト)に選ばれた山根。川崎の2冠に貢献した男は、持ち味の攻撃姿勢と推進力を前面に押し出した。