日本の女子プロはやはり「井の中の蛙」か…全英女子OPのリンクスに誰も歯が立たず
北田は宮里藍とペアを組んで勝った第1回女子ワールドカップ(2005年)について、「もう二度とあんな難しいコースでやることはないと思った」と海外大会の厳しい設定に打ちのめされた経験を語った。
岡本は、「日本人はスイングばかりにこだわるが、外国のトッププロは、スイングより球筋を考える」と日本人プロの技術不足を指摘した。
今大会も海外のトッププロはホールや風、さまざまな状況によって弾道を使い分けていた。危険なポットバンカーや深いブッシュがあれば、手前で止めたり、インテンショナルな球筋、高低差を打ち分ける――。つまりコースが選手に的確なマネジメントを要求する。だが渋野はすべてフルスイングで、バンカーやクリークに打ち込み、簡単にダブルボギーをたたき、積み上げた貯金をすぐに吐き出してしまった。
■コースが選手を育てる
カーヌスティGLで行われた1953年全英オープンにはベン・ホーガン(米国)が初出場し、コースを一目見て「ここはポットバンカーとラフに打ち込んだら勝機はない」と気づいた。そこで徹底したコースマネジメントで4日間一度もバンカーに入れずに優勝した。