体操女子エース候補・畠田瞳が大ケガ離脱…村上茉愛やめるにやめられない?
「ポスト村上」が姿を消した。
世界体操で個人総合予選4位につけ、決勝進出を果たしていた畠田瞳(21)が20日、段違い平行棒の練習中、手放し技「コモア」で落下。首を強打し、中心性脊髄損傷・頚椎打撲と診断された。大会を棄権し、即入院。全治は明かされていないが、今後の競技生活に影響を及ぼしかねない大ケガを負ってしまった。
畠田は父が1992年バルセロナ五輪団体銅メダリストの好章氏、母も元選手という体操一家で育ったサラブレッド。2019年のユニバーシアードで団体、個人総合、段違い平行棒、平均台で4つの金メダルを獲得した。今夏の東京五輪代表にも選ばれた「次世代エース」。団体では5位に終わったものの、パリ五輪では個人総合でのメダル候補として期待されていた。
これまで日本の体操女子を引っ張ってきた村上茉愛(25)は今回の世界体操を最後に現役引退を示唆。10月上旬に左足首を負傷した影響で、今大会のエントリーはゆかと平均台の2種目のみに制限した。
その村上の引退が迫る中、日本勢4人の中でただひとり個人総合に臨んでいた畠田。大会前には「これから村上選手が抜けたりとかもあるし、自分が次のエースになるには個人総合で海外選手と戦っていかないと」と次世代エースの自覚をにじませていただけに、無念の離脱となった。