【体操】個人総合「金」橋本大輝の野望は五輪3連覇! レジェンド池谷氏が勝因を分析
19歳の若き王者が誕生した。
体操・男子個人総合で橋本大輝が頂点に立った。ゆか、あん馬と最初の2種目でトップに立ったが、僅差の肖若騰と孫煒(中国)、ナゴルニー(ROC=ロシア・オリンピック委員会)が猛追。4種目が終わった時点で4位まで落ちた。それでも平行棒で追い上げると、最終演技の鉄棒は参加選手最高得点の14.933で大逆転。金メダルが確定した瞬間は「やったーーー!!」と歓喜の雄たけびを上げた。
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1988年ソウル、92年バルセロナ五輪の体操で計4つのメダルを獲得した池谷幸雄氏がこう言う。
「初めのゆか、次のあん馬で波に乗れたことが大きかった。ゆかは団体の決勝も個人総合の予選もラインオーバーして減点されていたんですが、3度目の正直でしっかり決めてきた。ポディウム(台)が跳ねるので大技をやればそれだけ反動は大きくなる。その台は会場や大会によって微妙に変わります。その感覚は本番で合わせていくしかない。3度目で軌道修正できていた。つり輪で点数が出なかったのは、『開脚上水平』という技が認められなかったからです。脚が水平になっていなければいけないんですが、腰が高く脚が下がっていた。技をやっていないことになり、0.3点の減点になりました。次の跳馬では着地で足が出た割には得点が伸びました」