祝賀会で二子山親方がひと言「高谷(隆の里)がいつもお世話になっています」

公開日: 更新日:

あの時、二子山親方に認めてもらえたんです。それからは(隆の里が)トレーニングに行くと言えば、『おお、行ってこい』と言われるようになったそうですよ」

 相撲界では当時、器具を使うと筋肉が硬くなるなどと言われ、二子山親方もいい顔をしなかった。隆の里や旭富士(現伊勢ケ浜親方)は一握りのパイオニアだったが、糖尿病でやせた隆の里の体が「ポパイ」のように改造され、番付も上がって、親方は認めたのだった。

 元横綱稀勢の里が開いた二所ノ関部屋では、稽古土俵を2面造った。画期的といわれるが、1994年まで墨田区にあった時代の佐渡ケ嶽部屋に前例がある。

 元横綱白鵬の宮城野部屋では夕方にも土俵へ入る稽古を取り入れた。

 かつて「鬼」の二子山部屋で夕稽古を見たことがある。今の春日野親方(元関脇栃乃和歌)はある夜、食事から帰ると稽古場の明かりがついていて、栃煌山(現清見潟親方)や栃ノ心が稽古していたという。宮城野部屋は、それを日常化する試みだろう。


 時津風部屋で、軽い朝食をとってから稽古する実験をしたこともあった。相撲界は全てが「旧態依然」ではない。古くから、名力士を育てた師匠には固定観念にとらわれなかった人が少なくない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が