蒼国来の十両昇進で電話が殺到! 爆発寸前のガラケーを買い替える羽目になった
レスリングのように肩口からぶつかっていく立ち合いも改善され、徐々に番付を上げていった蒼国来。入門7年目の2009年11月場所は幕下筆頭で5勝2敗の好成績を残し、晴れて十両に昇進することが決まりました。
あれは私が福岡の宿舎から、本場所が行われている福岡国際センターにタクシーで向かっている最中のこと。蒼国来の昇進を知った後援者の方々や私の知人などから、ひっきりなしに電話がありました。「おかげさまで蒼国来が……」とお礼を言って電話を切ると、また次がかかってくる。
「今はタクシーなので長電話できませんが……」と、お礼もそこそこに切るとまた次。そんなことが延々と続きました。
当時、私が使っていたのはガラケー。あれは長時間使い続けていると、熱くなったバッテリーが膨らむんですよね。延々とかかってくる電話に私のガラケーは熱を持ち始め、バッテリーがお餅のように膨らみ……。
慌てて携帯ショップに駆け込んでバッテリー交換をお願いしたところ、店員さんは「できません」と無情のひと言。火が出る寸前だったようで、見せてもらったガラケーの内部は真っ黒! バッテリー交換どころか、携帯自体を買い替える羽目に。いや、ほんとに蒼国来の十両昇進は「高く」ついちゃったんです。