祝賀会で二子山親方がひと言「高谷(隆の里)がいつもお世話になっています」
16日に照ノ富士の横綱昇進、23日には正代の大関昇進を祝うパーティーが予定されている。コロナ禍で延びていたのだが、照ノ富士は秋場所を途中休場したとはいえ膝を心配する声が多いからまだしも、九州場所が5度目のカド番となる正代は針のむしろだろう。
本来は、本人や師匠と招待客が謝意と祝意を交歓し、さらなる飛躍を期すのが祝賀会だ。
40年前、隆の里(後の鳴戸親方)の大関昇進祝賀会で、招待客の一人が師匠の「土俵の鬼」二子山親方(元横綱初代若乃花)に挨拶すると、親方は野太い声で応えた。
「ああ、高谷(隆の里の本名)がいつもお世話になっています」
■40年前に筋トレを認めた「土俵の鬼」
その人は名城大ウェイトリフティング部監督だった佐藤功夫さん。名古屋の稽古場で隆の里と出会い、ウエートトレーニングを指南してきた。
2011年に鳴戸親方が急死した時、佐藤さんから思い出を聞いた。