朗希のWBCメキシコ戦はメジャーの大品評会と化す “25歳ルール”クリアなら総額450億円契約も
メジャーがいま、最も注目している日本人選手は大谷翔平(28=エンゼルス)でも、今オフの米球界入りが濃厚な山本由伸(24=オリックス)でもない。21日、準決勝のメキシコ戦での先発が発表された佐々木朗希(21=ロッテ)だ。
去る11日、チェコとの1次ラウンドでは最速164キロのストレートと落差の大きいフォークを武器に3回3分の2ながら8奪三振と好投した。
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メジャースカウトは160キロをマークした高校時代から密着。わざわざ岩手の大船渡まで足を運んだ球団も中にはある。プロ3年目の昨季は13者連続奪三振、1試合19奪三振と記録ずくめの完全試合をプロ野球史上最年少の20歳で達成。メジャーの公式ホームページがトップ記事で報道したほどだ。
ア・リーグのスカウトがこう言った。
「東京ドームにスカウトを派遣したのは22、23球団でしょうが、メジャー30球団がいまから佐々木朗に注目しています。各球団ともストレートや変化球の球速や回転数などのデータを入手、メジャー平均と比べても秀逸だと評価している。細かい制球やコースの出し入れはともかく、160キロを超えるフォーシームや変化球をきちんとストライクゾーンに投げられる。投手としてのポテンシャルはダルや大谷以上、これまでの日本人投手ではおそらくナンバーワンでしょう。25歳ルールに抵触せずに海を渡るようであれば、450億円規模の契約になるかもしれません。日本にスカウトやフロントを派遣しなかった球団も、マイアミの準決勝はチェックする。各球団の編成責任者たちが大挙してネット裏に押し寄せるでしょうね」