甲子園でナゼ本塁打激減?センバツ8強揃った28試合で8本…コロナ禍以外に「2つの原因」
コロナ禍以降、甲子園に華がない。
開催中の春のセンバツはマスクを外しての声出し応援が認められ、ブラスバンドも復活。スタンドの声援と活気が球場全体を包んでいるが、それでも依然として元に戻らないのが本塁打数だ。
28日までに28試合が行われて8強が出そろうも、本塁打数は計8本だけ。今年は5年に1度の記念大会で準々決勝までに3試合多いにもかかわらずだ。ちなみに昨年は準々決勝までにわずか3本。2013年から19年大会はすべて準々決勝前に2ケタに達していたことからも、コロナ禍以降はバットが湿っていることが分かる。
夏の甲子園を見ても本塁打数は激減。コロナ禍直前の3大会の平均本塁打数は55.6本。けれども、21年と22年は、36本と28本だ。
セ・リーグのスカウトはこう分析する。
「本塁打を打つにはパワーをつけるだけじゃダメ。それなりのコツも必要です。マシンではなく、実戦を通して投手の生きた球を打たないと、遠くに飛ばす技術も磨けません。最近になってやっと元の生活に戻りつつあるけど、コロナ禍以降は練習試合の機会すら減っていたのだから、本塁打が少ないのは仕方ないと思う」