高知、仙台育英、高松商も…甲子園で中学野球出身の監督が目立ってきた背景
甲子園常連校の監督といえば、名うてのベテランがほとんど。高校野球界で確固たる実績を築き、強豪に引き抜かれる甲子園請負監督は枚挙にいとまがない。
しかし、近年は必ずしもそうでない監督も目立つ。高知、仙台育英(宮城)、高松商(香川)の指揮官は、いずれも元中学野球の監督だ。
高知の浜口佳久監督(47)は2004年に付属の高知中の軟式野球部監督に就任すると、18年までに4度の全国制覇を達成。同年夏から高知高の監督になり、昨春から2年連続甲子園出場。27日に8強を逃したものの、大阪の履正社を下すなど今回は2勝した。
仙台育英の須江航監督(39)は系列の秀光中監督時代に日本一を含む8年連続の全国大会出場を経験し、18年に監督就任。昨夏は東北に初の優勝旗をもたらした。高松商の長尾健司監督(52)は香川県内の複数の中学で指揮を執り、9度の香川県大会優勝。高松商監督になった14年以降、16年春のセンバツ準優勝を含め、6度も甲子園に出ている。
中学野球の指導経験が特別な意味を持っているのか──。浜口監督に尋ねると、こう言った。