大谷翔平のサイ・ヤング賞にエ軍打線援護はむしろマイナス? 大量リードほど防御率が悪化
大谷翔平(28)の“欠点”が露呈した。
無傷の4勝目をマークした日本時間28日のアスレチックス戦。投手大谷は三回に5点の大量援護をもらいながら、直後に3四死球と2本塁打で今季ワーストの5失点を喫し、同点に追いつかれた。五回に打線が爆発し、勝利投手になった大谷は試合後、「勝たなければいけない、抑えなければいけない、と守りに入ってしまった。攻めの気持ちが少し足りなかった」と、大量リードが投球に影響したと明かしている。
今季、史上初のサイ・ヤング賞と本塁打王のダブルタイトルが期待される大谷にとってマウンド上のメンタルが不安材料になりかねない。大谷はこれまでも打線の援護があった時ほど打たれる傾向があるからだ。
メジャー通算のランサポート(援護点)ごとの防御率を見ると、2点以下が2.34、3~5点が2.98で、6点以上が3.51。援護点が増えるほど逆に失点するケースが目立つ。リアル二刀流1年目だった2021年は、特にそれが顕著で、2点以下からそれぞれ1.81、3.38、4.57だった。
登板時にも自ら打席に立つリアル二刀流をこなしているとはいえ、大谷は息詰まる投手戦の方が、マウンド上での緊張感を保てるようなのだ。