日本に1-4と大惨敗でフリック監督解任…W杯4度Vの強国ドイツが「弱くなった」は本当か?
果たしてドイツ国内に「自国の代表チームの体たらく」の原因を的確に言い当てることのできる人間が、一体どれだけいるのだろうか。
ドイツ代表が地元ヴォルフスブルグに日本代表を迎え入れ、日本時間10日早朝キックオフの試合で1-4というスコアで惨敗を喫した。
するとドイツサッカー連盟(DFB)は試合後、ハンジ・フリック監督の解任を発表した。
「弱くなった原因を教えてほしい。そうすれば具体的な対処法も浮かんでくるのだが……」
これがドイツのサッカー関係者に共通する思いではないだろうか。かく言う筆者自身も、同じ文言が脳裏を駆け巡っている。
70年代にドイツに渡ってケルン体育大で最上級ライセンス「S級」を取得し、1984/1985年シーズンにはブンデスリーガ1部ビーレフェルトのヘッドコーチを務めた。
ドイツサッカーの強靭さ、したたかさ、勝負強さ、国民の熱い支持……すべて身近なものとして実体験してきた。ゆえに第2の故郷ドイツサッカーの威信低下が、どうにも歯痒くてならない。