日本に1-4と大惨敗でフリック監督解任…W杯4度Vの強国ドイツが「弱くなった」は本当か?
今のドイツ代表には「次代を背負う」選手がいない
ドイツ代表は、2014年ブラジルW杯で世界中にその存在感を強烈にアピールした。準決勝でサッカー王国のブラジルを7-1の大差で打ち破り、決勝では南米の雄アルゼンチン相手に1-0で勝利し、4回目のW杯制覇を果たしたのである。
世界王者の名に相応しい戦いぶりだった。
その時の主力9人を擁して4年後の2018年ロシアW杯に乗り込んだが、初のグループステージ敗退に終わった。2022年のカタールW杯では、初戦の日本戦を逆転負けで落とすと調子は上向かず、2大会連続のグループリーグ敗退という恥辱にまみれた。
ドイツ国内から「育成部門がうまく機能しておらず、年代別代表の選手に次代のA代表を背負って立つような選手が見当たらない」という意見が聞こえてくる。
確かに、現在の代表には前線にもDFラインにも「コイツに任せておけば試合を決めてくれる」という選手はいない。
しかし、現有勢力が決して二線級というわけではなく、それなりのレベルを有する選手が揃っている。W杯本大会でグループリーグとともに姿を消したり、FIFAランク下位の日本にホームで大差負けを食らうほどの陣容ではない。