巨人阿部監督「静岡でOB戦→宮崎にとんぼ帰り」あえて“弾丸ツアー”の深謀遠慮
巨人の阿部慎之助新監督(44)が精力的だ。
前日12日に静岡・草薙球場で行われた巨人のレジェンドOBによるチャリティーマッチに電撃参戦。といっても、試合に出るためではない。原辰徳前監督、中畑清OB会長、江川卓氏といった大物OBがそろう場所で、就任のあいさつをするためだ。「来年はジャイアンツ90周年。OBの方々の素晴らしい伝統を継承し、強い巨人、愛される巨人を作っていきたい。みなさまも気軽に球場に足を運んでいただいて、ご指導のほどお願いします」と頭を下げると、わずか1時間の滞在で秋季キャンプ中の宮崎へとんぼ帰りした。
中畑会長は「ネクタイ締めてわざわざ来てくれた。これだけの先輩が集まる前であいさつしたいという心意気はつながっていく。応援するぜっていう気持ちになって、すごく盛り上がった」と上機嫌。ハートをガッチリつかんだ様子である。
さる巨人OBがこう言った。
「2019年からの3次政権は編成面を含めた『全権』として独裁状態だった原前監督は、その采配、用兵が厳しく批判された。その前に40歳の若さで就任した高橋由伸元監督も、15年オフの就任時にはOB総会で王貞治会長らにあいさつをして回るなど、最初のうちは頑張っていた。でも、現役時代に『孤高の天才打者』だっただけに、コーチ、選手、OBとのコミュニケーションは密ではなかった。というより苦手でした」