五輪招致“黒い工作”疑惑の馳浩知事「機密費でアルバム作成」全面撤回もブログに“証拠”しっかり
2013年に招致が決まった東京五輪をめぐり、石川県の馳浩知事(62)がIOC(オリンピック委員会)の委員に対し、内閣官房報償費(機密費)で贈答品を渡したと発言した問題。馳氏は「私自身の事実誤認もある発言であり、全面的に撤回した」などと釈明していたが、しっかりと“証拠”が残っていた。
馳氏は17日に東京都内で講演した際、招致活動を振り返り、当時の安倍晋三首相から「必ず(招致を)勝ち取れ」「金はいくらでも出す」「官房機密費もある」と告げられたと発言。贈答品としてIOC委員の選手時代の写真などをまとめたアルバム(一冊20万円)を約100人分作成したという。
馳氏のブログ「はせ日記」(2013年4月1日)をみると、こう書いていた。
《9時過ぎ、党本部の5階、五輪招致本部長室入り》《鮫島秘書といっしょに、あれやこれやと、海外出張の準備》《IOC委員への直接的な働きかけは、IOC憲章により、できない》《できないけれど、間接的な働きかけと、東京開催の意義を伝播させるためのロビー活動を進める海外出張》《10時半には、フォトキシモトの岸本社長と松原専務がお見えになり、打ち合わせ。IOCとアーカイブ契約を果たした岸本さん。その大切な写真を拝見し、あらためて、オリンピック精神とは何かを納得》とあり、こう続く。