巨人期待の若手は“チキン”状態…阿部監督が期待する坂本勇人の「真夏の大逆襲」
開幕前に遊撃レギュラーを目された2年目の門脇誠(23)はこの日、途中出場して1安打1盗塁をマークしたものの、87試合出場で打率.215、0本塁打、12打点。打撃不振でベンチを温める日々が続いている。阿部監督は先月16日の阪神戦後に、「みんなヒーローになりたくねえのかな。打てなかったらどうしようみたいな。“チキン”なだけなんだろうけど、『何が何でも』みたいなのが見えない」と語気を強めたが、その日は門脇が2度の満塁の好機に凡退するなど、精彩を欠いたことが念頭にあったのは間違いない。
同じく遊撃レギュラーを狙う新人の泉口友汰(25)も56試合出場で打率.213、1本塁打、9打点とサッパリ。阿部監督は去る6日の広島戦後、三回無死一塁で1球もバットを振らずに見逃し三振に倒れた打席について、「全部見逃して帰ってきたっていうね。もうちょいカープのバッター見習って欲しいなって思った。あれだけ選球眼が良いように見せて2割1分。そこをもうちょい自分で考えないといけないんじゃないかなと思う。積極的にいくっていう方が大事な時もあるから。打席に行って振らないなら、今の俺でもできるんで」と苦言を呈した。
4時間30分の死闘を引き分けたこの日は、新助っ人のモンテス(27)が「8番遊撃」でスタメンで出場し、2安打を放ってアピールした。若手の「ポスト坂本」候補の頭打ちが続くようなら、20年以来、4年ぶりのリーグ優勝に向けて、三塁・坂本の完全復活は不可欠となりそうだ。