大谷ファンの審判は数多い あいさつ欠かさず、塁上での談笑や握手で懐柔されている
日本では大谷翔平が球審に不利な判定をされて三振に倒れるとニュースになるので、大谷はアンパイアに足を引っ張られていると思っている人が少なくない。
しかし、実際は有利な判定をされているケースの方がはるかに多い。審判の中には大谷翔平ファンがたくさんいるからだ。
審判は公正が建前なので、自分から「俺は大谷ファン」だと言うことはないが、ゲーム中に彼らが大谷に対して見せるファンならではの行動や、うれしそうな表情を見れば、熱烈なファンであることはすぐにわかる。
大谷は打席に入る際、必ずヘルメットのひさしに手を当て球審に敬意を示すが、出塁した時も一塁、二塁、三塁の塁審にも同じことをする。大谷がキャップに手を当てる、すると、審判は、すかさず話しかけるシーンが目立つ。大谷が面倒くさがらずに、それに笑顔で応じるので、一度大谷のファンになった審判はずっとファンであり続けるようだ。
大谷ファンの代表格、アラン・ポーター審判が塁審を務めた際、進塁してきた大谷に声をかけて塁上でハグを交わしたり握手したことがある。大谷の方も同審判に親しみを感じるようで、二塁ないし三塁に進んだ時、ポーター審判が近づいてくると、自分から同審判の肩に手をのせて親しみを示し、満面に笑みを浮かべて言葉を交わしている。