ダルビッシュが温める大谷封じの分厚い「黒革の手帖」 観察眼だけじゃない“とっておきの武器”
「自身専用のノートというか分厚いファイルです。昨年のWBCの合宿時に、メジャーリーガーの打者の膨大なデータを持ち込み、対戦経験のある選手の特徴や攻略法を侍ジャパンのバッテリーに伝授。ミーティングにも参加して、相手国の分析、対策に大きな成果をもたらし、栗山監督やコーチ、選手を感激させた。かつて同僚だったニック・マルティネス(現レッズ)は『球種を操ることにかけては球界一。他の選手をよく見ているし、彼はいつもセイバーメトリクスをチェックしている』と言っている。ダルはデータを統計学的に客観的に分析し、戦略を考えることに長けている」(同)
パドレスの同僚マスグローブは「誰よりも映像を見て研究している。とにかく好きでたまらないという感じ」と証言している。
大谷を通算8打数1安打に抑えているダルの「黒革の手帖」には、ここ一番のために温存している大谷ら、ドジャース打線封じの秘策が記されているともっぱらだ。
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ダルと大谷の両天才には、「生き方」「考え方」において決定的に異なる点がある。いったいどこがどう違うのか。これまでの発言と選択を紐解いていくと、見えてくるものがある。
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