パドレスが溜飲下げたダルビッシュの「ドジャース&大谷封じ」…かねてより公言していた強烈対抗心
「大谷に対する攻め方は間違っていない」
日本時間6日の地区シリーズ第1戦でドジャースに敗れたパドレスのシルト監督は、しかし、不敵な笑みを浮かべてこう言っていた。
6日の大谷は起死回生の同点3ランと逆転呼ぶ中前打を含む2安打3打点。それでも「攻め方は間違っていない」という根拠は後半の2打席連続三振にあった。いずれも160キロ近い高め速球に、大谷のバットは空を切った。
昨7日のダルビッシュ有(38)はこの攻め方を利用した。立ち上がりから低め変化球中心のピッチング。カーブ、スライダー、シンカー、スプリットなどを低めに散りばめて7回を3安打1失点。ポストシーズン5勝目を挙げた。大谷は空振り三振、一ゴロ、投ゴロと完璧に抑えた。大谷以下、ドジャースナインのアタマには前日終盤の高め剛速球の残像があったに違いない。
ダルの後を受けたリリーフ陣は、前日に続いて高め速球中心の投球。大谷は前日同様、左腕・スコットの160キロ近い高め速球に空振り三振に打ち取られた。パドレスはいい流れで9日の第3戦で先発するキングにつないだ。キングはダル同様、低め変化球の制球に優れた右腕だ。