ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情
「ソフトバンクは経験豊富でリリーフとして計算できる松本裕と藤井、和田がケガで不在。駒不足は仕方ないにせよ、果たしてどこまで日本シリーズに向けた投手起用を練ったのか。一方、DeNAの三浦監督は守護神の森原がケガで満足に投げられない中、ポストシーズンは適材適所の日替わり抑えが功を奏している。連敗した1、2戦目のリリーフ起用を見ても、このシリーズにおける起用法、意図が感じ取れた」(前出の山内氏)
ソフトバンクは3連敗中、いずれも先発投手は1失点。「いずれも投球が不安定になり出していたので、継投のタイミング自体は間違っていない」(山内氏)が、全体的な投手のマネジメントの部分で差が出たということだろう。
別のOBは「ムードメーカーの不在も響いています」と、こう続ける。
「今のソフトバンクは必ずしも、ベンチの雰囲気が良いとは言えない。三塁ベースコーチャーだった井出外野守備走塁コーチは、判断ミスでの本塁憤死が相次ぎ、小久保監督が激怒。その後、井出コーチは体調不良となり、長期欠場中です。元々小久保監督は選手から『怖い』というイメージを持たれていたが、この一件でより恐れられるようになった。それでも結果が出ている間は不平不満は表面化しないもの。雰囲気も自然と良くなりますからね。問題はチーム状態が悪くなった時です」