ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情
過去のソフトバンクは川崎や松田、川島らがムードメーカーとなり、負けが込んでいる時でも、デカい声で暗いムードを吹き飛ばしていた。そうした選手が今のソフトバンクにはいない。
「勝っている時はムードメーカーは不要だが、いざとなった時にそれができる選手がいるといないでは違う。ベテランの柳田や今宮はそうしたタイプではなく、近藤や山川ら移籍組にそれを求めるのも酷。ベンチの雰囲気を見る限り、今のソフトバンクはチームがまとまりに欠けている印象です」(前出のOB)
DeNAは2連敗した27日の試合後、主将の牧が選手を集め、緊急ミーティングを開催。意見や知恵を絞る中、ムードメーカーの桑原が一席ぶった。「今の雰囲気では勝てない」と断言し、ナインに「負けて悔しくないんか? 気持ちを1つにしよう」と呼びかけ、チームに活を入れたという。
その桑原は今年の日本シリーズでは23打数9安打、打率.391。守備でも好捕を連発し、口だけではなくプレーでもチームをけん引している。
個々の選手の実績を見れば、ソフトバンクに軍配が上がるが、野球はチームスポーツ。最後に勝つのは「実力のソフトバンク」か「団結のDeNA」か。