佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?
そんな投手がマイナー契約しか結べない25歳ルールのおかげで、最大10億円強で手に入るのだから20球団以上が争奪戦に名乗りを上げるわけだ。
■メンタル
プロ5年でシーズンを通して先発ローテを守った経験が一度もない。最多イニングは22年の129回3分の1で、規定投球回数にも満たない。大きな故障につながる前に自身でブレーキを踏み、離脱するからだ。
「危機管理能力にたけている」とはメジャーのスカウトだが、それがCSだろうとお構いなし。23年のCSでは首脳陣に背中を押され、それでも投げたのは3回だけだった。大船渡高3年時、甲子園出場のかかった夏の岩手大会決勝を欠場したのも自らの意思だったというから筋金入りだ。
「以前、首脳陣から体力がないし体を大きくした方がいいと筋トレを勧められても、今でも160キロを投げられるし、筋骨隆々になっても制球が悪ければ意味がないという趣旨のことを言って周囲を驚かせた。負けず嫌いで、勝ち気な性格です」(ロッテOB)
192センチ、92キロ。ひょろっとした体で、東北出身。代理人のジョエル・ウルフ氏は「メディア絡みであまり良い経験をしていないことを考えれば、より小規模なチームの方が着地点として有益かもしれないという議論もある」と言ったが、メンタルはある意味、とてつもなく強靱だ。