がん治療
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がんの温熱療法「ハイパーサーミア」は放射線や抗がん剤との併用で治療効果を高める
がん治療として改めて注目を集めているのが、温熱療法(ハイパーサーミア)だ。どういう治療なのか? 温熱療法と聞いて、「民間療法の一種?」と思った人もいるかもしれない。東洋医学では冷えは万病のもとであり、「体を温め不調を改善する...
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自分ががんだなんて思えなくて…囲碁棋士の三谷哲也さん悪性リンパ腫を振り返る
もうすぐ治療終了から丸5年が経とうとしています。悪性リンパ腫の場合、何事もなく5年経過すれば、寿命は健常者と同じといわれているので、もうあまり心配はしていません。病気がわかったときのことは、なんだか遠い過去のようです。 始ま...
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難治のすい臓がんでもステージ1なら10年生存率は3割ある
がんの治療成績を比較するとき、生存率が使われます。一般には5年生存率ですが、国立がん研究センターは10年生存率も調査。その最新版が公表されました。対象は、2012年にがんの診断と治療を行った361施設、約54万人です。 生存...
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高額療養費問題で注目…がんの医療費「手術」「放射線」「抗がん剤」で最も安いのは?
日本の健康保険には、医療費の自己負担額を抑える仕組みが備わっています。それが高額療養費制度ですが、政府はその基準額を引き上げる方針を打ち出し、いろいろな病気の患者団体から「治療が受けられなくなる」といった反発が起きています。 ...
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大腸がんは「左」と「右」で治療効果が異なる…右は治りにくい
劇団民芸所属の女優・岸野佑香さんが、大腸がんで亡くなったと報じられました。享年81。大腸がんの罹患数は部位別トップで、増加傾向ですから改めておさらいしておきましょう。 増加の要因のひとつは食生活の欧米化に伴った肥満や運動不足...
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お腹を切らずに治す大腸がんの内視鏡治療「ESD」…第一人者が解説
大腸がんと胃がんは、がんの中でも患者数が多い。これらは早期の場合、内視鏡による切除という治療選択肢がある。外科手術と異なり臓器を残せるので体への負担が少ないが、「内視鏡切除が可能なのに、残念ながら外科手術となっているケースが多々ある...
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「肺腺がん」はステージ3でも根治の可能性がある
肺がんの罹患数は12万人で、大腸がんに次ぐ2位。死亡数は男性1位、女性2位で、5万人超の命が奪われています。日本人によく見られるがんのひとつですが、ITジャーナリストの三上洋さん(59)は2つのがんが見つかり、そのうち1つがステージ...
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「重粒子線」がん治療の基礎知識とこれから…保険適用拡大で注目
「重粒子線」によるがん治療が注目されている。通院回数が少なく、低侵襲性の治療が可能なうえ、従来の放射線にはない治療効果が期待できる。昨年6月からは公的医療保険の適用範囲が拡大された。そこで重粒子線がん治療の基礎とこれからについて江戸川...
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早期の「乳がん」治療で新たな選択肢 乳房を切らないラジオ波焼灼療法が23年末から保険適用で実施
早期乳がんに新たな治療選択肢が加わっている。岐阜県・中部国際医療センター乳腺外科/乳癌治療・乳房再建センターの德丸剛久副部長に話を聞いた。 新たな治療選択肢とは「ラジオ波焼灼療法」だ。乳がんの中に細い電極針を差し込み、ラジオ...
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血液がんの「CAR-T療法」保険適用から5年…その実力は?
「CAR-T(カーティー)療法」は、新たに登場した血液がんの治療だ。日本で初めて承認されたのが2019年。当時は国内4施設でしか実施されていなかったが、現在は69施設まで広がった。北海道大学大学院・血液内科の豊嶋崇徳教授にどういう治療...
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俳優・山崎努さんはステージ4から回復 食道がんでの高齢者に負担のない治療選択
俳優の山崎努さん(88)がステージ4の食道がんで闘病されていたことを月刊文芸春秋に語り、話題を呼んでいます。幸い治療を終えたいまは、すっかり元気になられたようで何よりです。 文芸春秋によると、胆のうの痛みで受診。そのときの担...
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ドラマの撮影中は紙パンツを…俳優・橋爪淳さん大腸がんとの闘いを語る
家族や仲間から「いい加減に病院へ行け」って言われて、行ったらけっこう大変なことになったっていう話です。 「大腸がん」のステージ3で、切除手術を受けたのは昨年2月です。下血が始まったのは、その1年前ぐらいからでした。トイレに1日...
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若者に増加中の大腸がん…沖縄に見られる世界との共通点
がんは高齢になって発症しやすい病気です。一般論として間違いありませんが、若くして発症するケースもあります。その典型が大腸がんで、世界的に若い人の発症が増えているのです。 米国がん協会がんサーベイランス研究のグループは、世界保...
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(3)肺がんの重粒子線・陽子線治療は肺機能低下の高齢者に勧めたい
がん治療において今年の大きな話題のひとつが重粒子線・陽子線による早期肺がん(5センチ以下でリンパ節転移なし)治療の保険適用だ。6月から実施されている。対象はステージⅠ~ⅡAの手術不可の早期肺がん。保険適応の拡大でこれまでなら300万...
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乳がん手術後の「乳房再建」で後悔しないために知っておきたいこと
乳がんで乳房の全摘手術を受けた人に対し、人工乳房による再建が保険適用となったのは2013年。それから10年以上が経つが、乳房再建について「言葉もどんな治療法かも知っていた」という人は16%に過ぎない(乳がん手術後の「アピアランスケア...
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仕事を失うことは命を失うのも同然…見栄晴さんは下咽頭がんの手術を選ばなかった
「たぶん“がん”だと思うので、病院に行ったら予約を早くしてくれるように初めにお願いしてください」 今年の1月、診てもらった耳鼻科を出てすぐ、追いかけてきた看護師さんにそう言われ、さすがに動揺しました。 お正月に家族旅行...
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小倉智昭さんは77歳で他界…膀胱がんは再発リスクが高い
アナウンサーの小倉智昭さん(77)が膀胱がんで亡くなりました。報道によると、先月になって強い腰痛で検査を受けたところ、骨盤や腰椎、髄膜などへの転移が見つかったそうですから、かなりつらい最期だったかもしれません。 今回は、膀胱...
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大腸がん検診ガイドライン改訂…「2年間隔」と「1回」が認められたが早合点は禁物
大腸がん検診ガイドラインが19年ぶりに改訂されました。大腸がん検診は現在、40歳以上を対象に毎年、便潜血検査(検便)を2回行うことが基本です。改訂では、検診間隔と採便回数について2年間隔と1回も認められる、としています。もうひとつ、...
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梅宮アンナさんの告白が話題…乳がん検査でエビデンスあるもの、ないもの
乳がんで右胸を全摘したタレントの梅宮アンナさん(52)が診断のいきさつやこれまでの気持ちの変化などについて文春オンラインに語った内容が話題を呼んでいます。その中には、がん専門医として注目したポイントがありますから、解説しましょう。 ...
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(11)やせる2型糖尿病薬と長寿との関係…抗がん剤より副作用が少ない
古い2型糖尿病の飲み薬であるメトホルミンに抗老化作用があるのなら、新しい2型糖尿病の飲み薬にも同様の効果があるのではないか? そう考えるのが自然だ。 実際に、2014年に日本で発売になった「SGLT2阻害薬」に抗老化作用があ...
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注目のがん治療の世界を体感…プラネタリウム動画が公開 ナレーションは声優・梶裕貴さん
がんのうち、大腸がんや胃がん、肺がんなど臓器や組織に発生する塊状のがんを「固形がん」といい、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫のような異常な血液細胞が増殖するがんを「血液がん」という。 この血液がんの治療で注目を集めているの...
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梅宮アンナさんが吐露したがんの痛み…我慢すると寿命が縮む
乳がんで闘病中のタレント・梅宮アンナさん(52)が、手術後の痛みについて自らのSNSで語っています。「私は今の、状態はワキ、腕 ウルトラ痛い。。」「神経損傷だもの。。ひぃ~」といった具合です。かなりの痛みであることは間違いないでしょ...
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増加している早期乳がんは“切らない”治療で治す…再発率は切除と同等
早期の乳がんに対する「ラジオ波焼灼療法」(RFA)が、昨年12月から保険適用になった。乳がんの治療は早期であっても手術で切除するのが基本だが、この治療法では“切らずに治す”ことが可能だという。国立病院機構東京医療センター副院長の木下...
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がんの自由診療でトラブル続々…原則NGでも、使ってOKの例外あり
がんの自由診療を巡ってトラブルが相次いでいます。先月23日には、自由診療で「がん細胞が死ぬ」と勧められた点滴を投与された後に死亡した男性(当時46歳)の遺族がクリニック院長に935万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴。25日には、厚...
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ワッキーがつらさを告白…中咽頭がん化学放射線療法の副作用を減らすコツ
「退院して4年たつけど味覚は5割しか戻らないし、唾液は普通の人と比べて3割しか出ないんですよ」 タレントのワッキーさん(52)が「週刊女性」に中咽頭がん治療の後遺症についてこう語っています。中咽頭がんは世界的に増加傾向で注目さ...
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タレント小川恵理子さん乳がん闘病を語る「その場で涙が出ました…」
「乳がん」がわかったきっかけは、事務所の先輩の内海英華師匠から言っていただいたこんな言葉でした。 「私も更年期の経験したけど、レディースクリニックでホルモン補充療法をしたら一発で良うなったから、あんたもホルモンバランス調べてもら...
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がんと血管病を併発したデーモン閣下…手術の順番はどうなる?
音楽家のデーモン閣下が早期がんのほかに、大動脈の病気にかかっていたことを告白し、話題を呼んでいます。突然、重い病気を2つも突きつけられ、動揺したようですが、このようなことは決して少なくありません。今回は、こういうときの対応について考...
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トリプルネガティブ乳がん…新たなメカニズムの薬の登場で診療はどう変わる?
乳がんには、大きく分けて5つのタイプがある。そのうちの一つ、「トリプルネガティブ乳がん」に新たな薬が登場した。海外ではすでに使われていたが、日本でも製造販売が承認され、使えるようになったのだ。どんな薬なのか? そもそもトリプルネガテ...
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見栄晴さんは偽陽性でホッ…PET検査が“万能”ではない根拠
ステージ4の下咽頭がんで闘病中のタレント・見栄晴さん(57)が自らのSNSに転移の恐れがあったことを投稿。不安が募った気持ちを語っていて、話題を呼んでいます。 一連の報道などによると、8月末にPET検査を受けたところ、光る部...
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小中高では授業を実施…大人も「がんの知識」を子供や孫と一緒に学ぼう
高齢化の影響で男性は3人に2人、女性は2人に1人ががんになる。日本はいまや世界有数のがん大国で、がんについて正しい知識を深めることは不可欠だろう。そんな流れを受けて、小中高ではがん教育が行われている。それで抜け落ちるのが、大人のがん...
