がん治療
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88歳の夫を86歳の妻が介護…いつまでがんばればいいのか
ご近所の老夫婦のお話です。ある日、88歳の夫が突然自宅で倒れ、意識のない状態で救急病院に運ばれました。急性心筋梗塞でした。幸い一命を取り留め、意識も回復。徐々に一般状態が良くなり、医師からは「退院して自宅での生活が可能」と言われまし...
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注目の前立腺がん新検査「phi」で何がわかる? 2021年から保険適用に
前立腺がんの診断に役立つ新たな指標として注目されているのが、「プロステートヘルスインデックス(phi)」だ。2021年11月から保険適用となっている。どういうものなのか? 「佐々木クリニック泌尿器科芝大門」の佐々木裕院長に聞いた。 ...
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膵臓がんで延命治療を告げられたYouTuberみずきさん「道が閉ざされた感じでした」
治療しなければ4カ月、治療しても早ければ半年、長くて2年──。 これは、延命治療しかないと言われたとき、こちらのお願いで、先生から伺った余命です。延命の目安が欲しかったんですよね。でも今のところ治療がとてもうまくいっていて、...
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がん治療後の復職率は時短勤務の有無でダブルスコアの開きがある
入院して治療を受けることがありますが、最近はどんな病気であれ、治療が成功して容体が安定していれば、なるべく早期に退院するのが一般的です。がんも例外ではありません。 そんな中、興味深い研究結果を発表したのが、京大大学院医学研究...
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7年前に大腸がんの手術を受けた男性が、熱中症の疑いで来院したが…
このところようやく暑さが和らいできたように感じますが、今年の夏は暑い日が続き、テレビやラジオでは「熱中症の予防には喉が渇いてからでは遅い」「こまめに水分補給を」「コップ1杯の水を」と盛んに注意を呼びかけていました。 そんな暑...
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「情報の当てはまり」について改めて考える…動物とヒトとの距離は遠い
「情報そのものの正しさ」と「当てはまりの正しさ」を区別して考える。そのことについて引き続き考えていきたい。 以前、試験管内の実験や動物実験による病態生理、メカニズムは仮説に過ぎないということを強調した。それも、情報そのものの正...
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がんになったとき、患者や家族が感じる「心のつらさ」は3つある
進行したがんとなっての心のつらさ、家族としてのつらさは、つらい本人でなければ分からないことだと思います。 がんでの心のつらさには、少なくとも3つの種類があるように思われます。1つは「家族を失った場合」です。夫婦で暮らしていて...
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がん検診は科学的根拠に基づいたメリットがデメリットを上回る
血液や尿1滴でがんが分かる? え~! それなら……。しかも自宅でインターネットで申し込んで、検体を採取して郵送できるって? 簡単で、しかもこのコロナ流行の時代ならなおのこと、病院に行かなくて済むし、早期のがんでも分かるという...
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高嶺ふぶきさんは舞台復帰へ…甲状腺がん「低リスク」以下は経過観察が中心
甲状腺がんで表舞台から退いた女優の高嶺ふぶきさん(57)が、10月に大阪で舞台復帰すると発表されました。元々、バセドー病を患っていて、その検査で2020年3月に甲状腺がんが判明し、リンパ節とともに甲状腺を全摘。その影響で声帯がダメー...
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自分ひとりではない…乳がんの女性は「患者サロン」で元気をもらった
厳しい残暑が続いています。 新型コロナは5類に移行されましたが、ウイルス自体が変わったわけではありません。暑いせいもあってか、街ではマスクをしていない人が多くなり、駅前のある大型店舗では入り口の消毒用アルコールを置かなくなり...
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ブラザー・コーンが公表…男性の乳がんは進行して見つかることが多い
男性デュオ「バブルガム・ブラザーズ」のブラザー・コーンさん(67)が乳がんであることを公表して、話題を呼んでいます。現在、ステージ2。抗がん剤治療の副作用がつらいそうですが、復帰に向けて治療に励んでいるようです。 乳がんは女...
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介護はもう無理だと思う…87歳の夫を看る85歳の妻の告白
2人で暮らしているある老夫婦がいます。85歳の奥さんは専業主婦、87歳の夫は商事会社を定年退職してからは仕事を持たず、一日中、トイレなどで立つ以外はほとんどテレビの前に陣取って座って過ごしています。2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、ど...
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中咽頭がんは口腔セックスの相手が多い男性ほどリスクが高い
上中下に分かれる咽頭の中で口の奥の部分は中咽頭と呼ばれ、そこにできるがんが中咽頭がんです。いま、この中咽頭がんが注目されていて、先月27日が世界頭頚部がんの日だったこともあり、頭頚部がんのひとつとして中咽頭がんの報道が相次いでいます...
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「ハイパーサーミア療法」はがん治療の開始とともにスタートすべき…脳神経外科医が提言
かつてがんは入院して治療を受けるイメージがあった。しかし、いまは違う。実際、厚労省の患者調査によると、2002年には平均35.7日と1カ月以上入院するのが平均だったが、08年には23.9日、20年には20日を切るほど入院期間は短縮し...
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入院生活をきっかけにひどいイビキをかくようになって…
私は大学時代、リンパ節が腫れ、不明熱が続き、急性白血病が疑われましたが、幸い「伝染性単核症」というウイルス感染症で、それでも1カ月入院しました。 この時、38度以上の発熱が2週間ほど続き、解熱はしましたが、その後はひどい咽頭...
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暑い夏になると高校時代の熱血先生を思い出す やかんを手に巡回
暑い暑い日が続いています。そんな夏の日の思い出話です。 高校3年生の夏休み、私は毎日、自転車で学校に通いました。到着する頃は汗びっしょりです。 学校では、窓を開けて風通しのよい廊下に机が1列に並べてあります。そこに座...
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前立腺がんの疑い…「腫瘍マーカーPSAが高い」と言われたら知っておきたいこと
男性のがんの中で最も多い前立腺がんは、早期発見、早期治療で完治を目指せる。ただ、前立腺がんは早期では自覚症状がほぼない。早期発見のために知っておくべき最新情報は? 「佐々木クリニック泌尿器科芝大門」の佐々木裕院長に聞いた。 ...
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月経のたびに息切れが…女性の気胸の正体は「子宮内膜症」かもしれない
重度の生理痛に悩まされる「子宮内膜症」は、月経がある女性の10人に1人が発症する身近な病気だ。しかし、思いもよらない部位に子宮内膜症を発症し、意外な病気につながるケースがある。聖路加国際病院女性総合診療部部長の平田哲也氏に聞いた。 ...
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タレント原千晶さんは手術から13年で発症…がん手術後のリンパ浮腫は放射線治療なら免れる
「とうとうリンパ浮腫を発症してしまいました」とツイートしたのは、タレントの原千晶さん(49)です。2010年に子宮体がんで卵巣や卵管、リンパ節とともに子宮を全摘。手術から13年を経て、その後遺症が現れたのです。造影剤検査の結果、「左脚...
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検査入院の夜、突然、天井のスピーカーからコール音が響いた
先日、B病院に検査入院した時のお話です。がんの検査ではなく、心臓、冠動脈造影の検査をするためです。半年前にも受けた検査で経験していることもあり、検査そのものは安心していました。ただ以前、冠動脈に入れたステントが、その後どうなっている...
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舌がんは「舌を切らない手術」で治す! 治療の中心は切除だが…
若い世代でも発症するのが舌がんだ。20~30代の患者もいる。治療の中心は手術で、切除の程度によっては、「話す」「食べる」「味わう」といった舌の機能が損なわれることがある。 舌がんといえば、2019年にステージ4の舌がんを公表...
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男性乳がんを経験した野口晃一郎さん「転移と聞いて死を身近に感じた」
「なんで左胸だけへこんでるんだろう?」 ことの始まりは2016年、お風呂上がりに妻が言ったこのひと言からでした。その時は「ちょっと太っちゃったからかな」と笑いましたが、言われてみれば確かに左の乳首が陥没している。ふと「乳がん」...
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慶大の岸博幸教授が多発性骨髄腫を告白…移植と抗がん剤のつらい副作用
「多発性骨髄腫という病気を患ってるんです。その治療のために8月下旬まで入院。抗がん剤を使った治療をするので、かなりしんどそうではあります」 自らのツイッターにこう語ったのは、元通産官僚で慶大大学院メディアデザイン研究科教授の岸...
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チャットGPTの医療への応用は慎重にも慎重であって欲しい
対話型AI(人工知能)「チャットGPT」が、ここのところ急に話題になっています。ある知人の話では、たとえば大臣の国会答弁をまずチャットGPTに書かせ、それを担当者が書き直すことで、国会答弁前夜の作業がスムーズに進むといいます。しかし...
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AIががん診断の主役になる…胃も大腸も精度は専門医並み
いろいろな分野でAIの活用が進んでいます。医療もしかりです。近い将来、医療現場でも欠かせない存在になります。今回は、医療とAIの関わりについてです。 国立がん研究センター東病院と理化学研究所の共同研究チームは今年6月、早期の...
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UCLAの教授だった同級生の訃報…元気で会えたら聞いてみたかった
大学の同級生S君の訃報が届きました。長く住んでいるアメリカで亡くなったのです。 10年ほど前になりますが、大学卒業後40年ぶりに会った彼は、ニコニコ笑顔で、胸を張っていました。学生時代は毅然として、堂々としていたS君とは思え...
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特殊な膵臓がんでは手術で5年を超える延命も 旅行系YouTuberみずきさんが手術成功を報告
膵臓がんでステージ4と診断されたことを公表していた旅行系ユーチューバーのみずきさんについて、夫のこうへいさんが妻の手術成功を報告したことが話題になっています。診断当初は全身にがんが転移していて、抗がん剤治療でがんが縮小したため、手術...
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コーヒーとがんの関係…抗がん剤の効果を高めるとの研究も
毎朝のコーヒーは、「今日も一日生きる」と思わせてくれる、私にとってまさに“スタート”になっています。睡眠中はあれやこれや夢を見ることが多いのですが、それから朝が来ます。熱いコーヒーはひとつの幸せです。私は牛乳を少し入れますが、妻はブ...
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塩崎恭久元厚労相もPRするゲノム医療 費用対効果は健診に軍配
ゲノム医療は、遺伝情報を詳しく分析することで病気の診断や最適な治療法を見つける医療のことで、先月、超党派議員による議員立法でゲノム医療法が成立しました。さらに、自民党の国会議員や製薬企業などによる「ゲノム医療推進研究会」は、その推進...
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抗がん剤では80%の患者に脱毛が起こる…見た目の変化が苦痛に
父の話では、私は生まれて1~2カ月後にひどい発疹にかかったそうです。発疹は体中で、頭皮にも起こりました。その結果、頭皮には多数の小さな瘢痕が残り、父がバリカンで刈った私の頭は、小学校に入った頃に友達から「ハゲタマ56」と呼ばれたこと...